5月13日(日)

白井聰「国体論 菊と星条旗」再読。敗戦を契機に日本の国体にアメリカが入り込み、いまやアメリカが「天皇」に成り替わってしまった。このことの立証を精密に展開した本だということを改めて確認。週刊文春の著者は語るで「アメリカが『天皇』になった帰結だけを手短に示せば、安倍首相がトランプ大統領に懸命に媚びを売る一方で、天皇の退位の意向を蔑ろにする。あるいは右翼が、街頭デモで日の丸とともに星条旗を振り回す。ある種の人々にとっての精神的な権威が”菊”ではなく”星条旗”となっていることが、誰の目にもとまるようになってきました」
「アメリカにNOを言えない国家は数多あるけれど、日本の従属ぶりは異常です。”思いやり予算””トモダチ作戦”などの情緒的な用語に象徴されるような”日本を愛してくれるアマリカ”という幻想に溺れたまま、支配されていることを否認する。この”支配の否認”という日本独特の歪みが、どこから来ているかを考えたのが科過去『国体論』です」・・。日本の実情を見詰めなおす画期的な本だと思う。
北斗賞・堀切句:”父の日の頬に逆らう三枚刃”、”鎌倉も青ざめ梅雨に入りけり”、”行先を食べはじめたる蝸牛”



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by engekibukuro | 2018-05-14 07:15 | Comments(0)  

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