5月14日(月)

光が丘図書館で雑誌「新潮」の隔月連載の高橋源一郎「ヒロヒト」を読む。4月号は天皇ヒロヒトが田辺湾の神島で、南方熊楠と会い、粘菌のご進講を受け、標本を熊楠から進呈される話(南方が大逆事件に関わっていたという噂、福田英子が隣に住んでいたというエピソードも書かれている)、それにヒロヒトが皇太子時代、欧州に旅行してある晩一人でパリを街を歩き、カフェに入って、ロベール・ブレッソンが写真を撮り、その写真を欧州留学時代の友人南方に送ってきた、その写真をヒロヒトに進呈する話、6月号は副題が”日本の原爆(1)”で、ヒロヒトが理化学研究所=理研に物理学者の仁科芳雄を訪ねる話・・。これらが高橋の近著「ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた」の片山杜秀の書評の結語「戦後日本に生まれた愛のある天皇小説。それが本作の核心的意義だ」に繋がっていると思う。高橋の書いた近頃の本は非常にアクチュアルで目が離せない。6月に平田オリザが高橋の「日本文学盛衰史」を劇化して吉祥寺シアターで上演する。これも楽しみだ。さらに高橋は毎週土日にサンケイスポーツで競馬の予想をしている。これはあまり当たらない・・・。
北斗賞・堀切句:”蝸牛しずかに泡を吹きにけり”、”くしゃくしゃの艶書のごとき白牡丹”、”梅雨籠コンセントより火花見え”
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by engekibukuro | 2018-05-15 06:49 | Comments(0)  

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