5月16日(水)

奥泉光「雪の階(きざわし)」(中央公論新社)を読む。587ページの長編ミステリー・・。ミステリーといっても、太平洋戦争以前上流社会の物語で、笹宮伯爵家の令嬢惟佐子が主人公、彼女の友人の心中事件に端を発して、戦前の上流社会を多岐多様に描き出し、その文体のレトリック、ペダンチックなデテイールの数々、読むのも大変だったが、奥泉の力量に感嘆してこの小説を満喫した。
北斗賞・堀切句:”尺とり(難漢字)の道ひろびろと使ひけり”、”水連睡蓮の葉まで水輪の届かざる”、”巻尺のやうにするりと蜥蜴の尾”。・・・・・・・

・・

[PR]

by engekibukuro | 2018-05-17 07:08 | Comments(0)  

<< 5月17日(木)M「人間万事金... 5月15日(火)M「人形の家」... >>