6月7日(木)M「父と暮らせば」こまつ座

作:井上ひさし、演出:鵜山仁、俳優座劇場
 父を山崎一、娘を伊勢佳世が演じた。この芝居は1994年の初演を観ている。父がすまけい、娘が梅沢昌代・・。これは素晴らしい舞台だった。それは、梅沢が演劇集団MODEで表立って活動して、そのMODEを辞めて最初の舞台で、そのころMODEの人々、主宰の松本修、役者ではこの梅沢さんや、有薗芳記と親しくしていたこともあって、梅沢にとってこの舞台が一応メジャーとして初の舞台(梅沢はもともと文学座出身ではあるが)であり、それが忘れ難い演技でとても嬉しかったことを思い出したこと、それに父を演じたすまけいは当時の小劇場・アングラ俳優の中でも目立って才能豊かな俳優で目立っていて、そのすまけいにとてもこの芝居はメジャー初の舞台で、それからは押しも押されぬ盟友として活動してゆく・・。今回の山崎も伊勢もとても立派に演じている。tくに伊勢は「イキウメ」に在籍していたころからのファンだったので、この舞台での好演は嬉しかった。山崎も独特の個性で父をきっぱり演じていて、流石だった。ただ、初演のすまけいは、原爆で直接被災言えて死んでいるのだが、一人娘の家に幽霊として現れる、その死んでいるのにかいがいしく娘の暮らしを助け、助言する具合が、どうしてもすまけいの生死のはざまの微妙な存在感の的確さを思い出してしまう・・。でも久しぶりに、作日の「夢の裂け目」と、この芝居と井上の名作を観られたのは幸せだった。
・北斗賞・堀切句:”つくばひや罅ひとつなき秋の水”、”まじまじと見て毒茸でありしこと”、”紙相撲色なき風に倒れけり”

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by engekibukuro | 2018-06-08 06:24 | Comments(0)  

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