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6月8日(金)

東京医科歯科大の歯科へ。抜歯の打ち合わせ。担当は女医の先生で、たいへん忙しくて抜歯は今月末になる。渡辺京二「原発とジャングルj(晶文社)を読み始める。最初の章「ジャングルと原発」では”原発がいやならジャングル戻れ、と「戦後最大の思想家」は言った”。この思想家とは吉本隆明のことである。そこで渡辺は言語学者であり宣教師でもあるダニエル・L・エヴェレットの「ビタハン」(みすず書房}という本を紹介する。ピタハンはアマゾン川の一支流マデイラ川のほとりに住む。彼らは川の短時間の収穫で十分な生活ができていて、”彼らの社会生活の特色は「みなぎる幸福感で」である。彼らは「とても忍耐強く、朗らかで親切なのだ。エヴェレットによると、それは彼らが「環境が挑んでくるあらゆる事態を切り抜けていく自分の能力を信じ切っていて、何が来ようと楽しむことができる」からだ。”まだ最初の章だが、渡辺の本の愛読者として楽しみな本だ。
・北斗賞・堀切句:”燐寸の火ほどの冬芽が二つ三つ”、”水軍の海を眼下に蜜柑山”、”山ことば飛び交っている薬喰う”



by engekibukuro | 2018-06-09 07:11 | Comments(0)  

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