11月15日(木)M「われらの星の時間」劇団 俳優座

作:鈴木聰、演出:佐藤徹也、俳優座劇場
”某県某市。ハロウインの夜、5人の老人が高齢者施設「星の家」を脱走した。軽度の認知症と診断されたトクをはじめとするハナエ、キミコ、トシコ、ヤマネの仲良しグループだ。ふだんは陽気な彼らだが、たまに騒ぎを起こす。ホーム長の藤井は不祥事を表に出せないと介護士の有沢、工藤、舟木に近隣を捜索させた。”この芝居は、認知症の(鈴木は認知症という言葉は深刻なニュアンスを帯びるのでボケを使うという)、つまりボケ老人というのは、人間の一生でいちばん豊かな時間を過ごしている人間だということを、高齢者社会の現在の日本に、高齢者のダークイメージを逆転させる”問題提起”として描いた舞台だった。現在82歳の私には、現在の自分の生活を考えて、改めて見直させるもので、
週の半分は芝居を観て、毎晩ウイスキーを飲み、家内の心ずくしの夕飯を食べて、土曜日は中川君と飲み、日曜日は競馬の馬券を楽しみ、月に一回の俳句の会がある。そう考えると、現在が一番豊かな時間をすごしていると・・。あらためて、そういう自分の生活を見直させたとても有意義な芝居だった。芝居そのもの鈴木の上質なウエルメイドプレイで楽しめたし、なんとも有難い芝居だった。
「凡そ君と」句:”新海苔を売る少年の声高く”、”研ぎあげてをり新海苔を切る鋏”
・15日の朝日新聞夕刊の谷岡健彦の新国立のピンターの「誰もいない国」の劇評がよかった。


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by engekibukuro | 2018-11-16 10:34 | Comments(0)  

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