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12月21日(金)

画家 堀文子が九十歳のとき書いた著書「堀文子の言葉 ひとりで生きる」(求龍堂)を読む。1ページごとに短い断章で編まれている本田。
”八十一さいの時、青い罌粟(けし)、ブルーボビ-を求めて、ヒマラヤへ旅をしました。岩場で足を踏み外しそうになったり、ボンベで酸素吸入したりしながら、やっと探し当てた瞬間を忘れません。標高四千五百メートルのガレ場の岩陰で出会った、全身を鋭いとげで武装した草丈二十センチほどのブルーボの青い花。生きものの生存を拒絶されたような厳しい環境の中で咲くこの花は、氷河期の生物か宇宙からの使者のように思え、易々と描く気にはなれませんでした。”含蓄のある断章が続く・・・。
「堀切句」:”紅梅を絵筆の先にふくらます”、”浅はかな一夜もあらむ猫の恋”、

by engekibukuro | 2018-12-22 10:26 | Comments(0)  

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