12月29日(土)「アトムが来た日」sedrial number01(風琴工房改称)

作・演出:詩森ろば、ザ・スズナリ
1950年代の原子力発電所ができた時代と、2011年の福島の原発事故を経て、近未来の2040年代との、原発にかかわる技術者の群像を交互に描いた作品。原発が必要か否か、その議論そのもの様態を描いて、日本人の思考の本体を示した真摯で説得力が横溢した作品だった。広島の原爆から、原発事故、さんざんな悲惨なことがありながら、一旦は絶対つくらないと決意するのだが、それがまた必要だと思ってしまう、その思考の変遷、なにか肝心のことが目のまえの必要になびいてしまう・・。そのリアリテイに観ていてあきらめを含んだ何とも言えない気持ちなってしまう作品だった。
「堀切句」:”ががんぼよ其処は嘆きの壁でなし”、”昼顔の透けさうでゐて透けぬ色”
追記:「現地対策本部に原子力安全委員が派遣されたには、事故から1か月以上経った4月17日だった。下村内閣官房長官は、菅首相が班目らの原子力専門家からブリーフを受けたときの印象を次のようにノートに書き残した。「批判されてもうつ向いて固まって黙っているだけ」「解決策や再発防止策を全く示さない技術者、科学者、経営者」「技術そのものではなく、人間力として、原子力をもっちゃいけない社会だと確信した」ー船橋洋一の福島原発についての記述の「著書より・・。

by engekibukuro | 2018-12-30 08:06 | Comments(0)  

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