1月11日(金)


・ビートたけしの『「さみしさ」の研究』(小学館新書)を読む。冒頭、「最近「老い」とか「老後の孤独」をテーマにした本が次々とベストセラーになっているらしい。その多くは「老後が素晴らしく、充実したものにはどうすればいいのか」を語ったものだ。この本の担当編集者もオイラにそんなことを語ってほしくて、この本の出版を持ちかけたんだろう。だけどオイラの考えは違う。老後なんてのは「くだらなくて、みすぼらしい」のが当然だ。それを「素晴らしいもの」「いいもの」にしようなんて思うから、かえって辛くなってしまうんだよ」と語り、また「人生は、年齢を重ねるほどつまらなく不自由になっていく。夢のような輝かしい老後なんてないー。それこそが真理だ。老いるってことは、想像している以上に残酷だ。まず、それを受け入れることから始めないとさ」と語る。そしてたけし映画の常連だった俳優・大杉漣が急性心不全でなくなったことへの哀悼の文で、映画「ソナチネ」に大杉を抜擢したのは、オーデイションに大杉が2時間も遅刻してきて、もう帰ろうとしたとき大杉をみて、いつもなら「もう知らねエよ」となるところを、その時に限って「コイツだ!」って思ったんだ、そうだ。そのほか、アメリカのメジャーにいった大谷翔平へのそ人柄とプレイへの讃歌などがあり、最後に「だから毎日、ジャンジャン悪ふざけを真剣にやっている。それこそがオイラにとって、老いと孤独に付き合うための最高の処方箋だし、「いつ死んでもいい生き方」になる。」と締めくくる。面白い本だった。
「堀切句」:”コスモスの倒れしままといふことも”、”侍宵や闇夜のやうな猫を抱く”

by engekibukuro | 2019-01-12 10:58 | Comments(0)  

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