2月8日(金)M「拝啓、衆議院議長様」Pカンパニー、シアターグリーン

作:古川健、演出:小笠原響
2016年夏、神奈川県相模原市で起こった、死者19人、重軽傷者27人という犠牲を生んだ「障害者施設殺傷事件」をモlチーフにした古川の新作だ。以前障害者の施設に勤務していた犯人の青年が、心身の障害者は安楽死をさせることが、国のためだという手紙を衆議院議長に送ったことから、このタイトルが生まれた。芝居は死刑廃止派の弁護士が、先輩の弁護士から頼まれ、この犯人の弁護団に加わり、犠牲屋の家族、病院の職員に会い、死刑が当然だとされる犯人をいかに弁護するか苦悩する物語だ。「生きるに値しない命など存在しない」が真理なら、障害者を「不要な生命」と断じた犯人の命も、同じ命として尊ばねばならない・・。芝居には、犯人松田が自分の意見を正面から主張するシーンもあり、バランスがしっかりした秀作だ・・。演劇の啓蒙性が確かに感じられる劇であり、この劇を観て障害者についてしっかり考んがえることができるようにならなければと思わせる、そういう古川の新作だった。
「堀切句」:”初夢の遠流の果ての目覚めかな”、”手箒という文机の初掃除”

by engekibukuro | 2019-02-09 10:23 | Comments(0)  

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