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5月2日(木)M★「背中から四十分」★★「-不思議な国のエロスー女の平和」

★作・演出:畑澤聖悟、渡辺源四郎商店、ザ・スズナリ
”東北地方の場末の温泉地。海沿いの崖の立つ八階建てのホテルの最上階。フロント係に案内されて一人の中年男、相本が入ってくる。相本が真夜中にかかわらず半ば強引にマッサージ師を呼びつけると、やってきた女性マッサージ師、せつ子はいわくありげ。二人っきりの部屋で、シングル40分のマッサージサービスが始まる・・。”相本を斎藤歩が、せつ子を三上晴佳が演じた。男は仕事も家族もすべて崩壊して、この八階から飛び降り自殺をするつもりで、このホテルにやってきた、さらにせつ子も相本と同じような状況で、オイルマサージをされて、相本が寝てしまったのを見澄まして、窓を開けて下を見て・・、そこで相本が間を覚まして、声をかけたのだ・・・。二人は、マッサージによって、生きる気力をとりもどしたようだ・・・。初演は2004年。畑澤の劇作術は、どんな題材、テーマでもきちんとした作品に仕上げる名手だが、この芝居も絶望した男女の悲哀と生への切望がひしひしと感じられる舞台だった。
★★原作:寺山修司ーアリストパネス「女の平和」よりー、上演台本・演出:流山児祥、振付:北村真実、シアターRAKU、本多劇場
楽塾改め、シアターRAKUは創立してから22年たった。現在平均年齢63歳の劇団だ・・。そして12年ぶりの本多劇場公演。よく続いたものだ、私は創立公演から観ているが、この劇団、22年たっても、役者たちは、普通の意味での芝居がうまくなったりしない。いわば、健全なアマチュアリズムが今でも息づいていて、舞台で演じ、歌い、踊る喜びがダイレクトに客の心に伝わってくる。今回も、このギリシャ劇の古典を寺山が日本の時代劇風に移し替え、流山児がふんだんな歌と踊りの、レビューに仕立て上げた舞台を、思いっきり楽しんで演じて、楽しい一晩を過ごすことができた・・。

by engekibukuro | 2019-05-03 10:24  

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