人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「桜の園」10月19日M地点吉祥寺シアター

作:チェーホフ、演出:三浦基。「三人姉妹」はスタイルとテクストが有効な統一を創造したが、この舞台はスタイルに統一感が薄弱で俳優も生彩を欠いていた。舞台一面に1円玉を敷き詰めてそれをロパーヒンが踏みつけて歩き回る。なりあがりブリを象徴しているらrしいが、ちょっと安易で悪趣味だ。チェーホフは自分のカラダにはまだ農奴の血が残っているといったがが、農奴の息子のロパーヒンはもっと複雑な人物ではないのか・・。色々な仕掛けがあるが、俳優の演技のスタイルが中途半端だからあまり生きていない。三浦の舞台は良し悪しが判然としてしまう。だから来年5月に東京にもってくるという「ワーニャ伯父さん」への期待がこの舞台で妨げられることは少しもない。

by engekibukuro | 2008-10-20 14:14 | Comments(0)  

<< 「デーモン」10月20日S、S... 「THE TAP GUY」10... >>