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12月4日M「口紅rouge」文学座東京藝術劇場小ホール

作:サタケミキオ、演出:高瀬久男。俳優・宅間孝行としても活躍、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いだというサタケの芝居を文学座が紹介してくれた。渡辺徹の懇請による書き下ろしだ。その渡辺と小林勝也が主演。舞台は銭湯。いまや時代に取り残されて、この紅の湯も主人は娘にもう売ってしまうようにせっつかれている。それでも古くからの客もいて主人は老齢で病身だが、売るつもりはない。これは今年スポーツ報知映画賞を獲得した「おくりびと」に似た設定だ。開幕冒頭は終戦直後の銭湯が大はやりの時代の、パンパンガールがたむろす活気溢れる風景。芝居はこの銭湯を舞台にえたいのしれない男たちの話や、主人の老いらくの恋とかいろいろある人情話。ちょっと話がたわいない気もしたが、これは一昔前の軽演劇のノリだと思えば楽しめる。新劇俳優が演じると、少しぎこちないのが返って愛嬌があって客を湧かせていた。人情紙のごとき薄い時代には暖まる芝居だった。

by engekibukuro | 2008-12-05 09:56  

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