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1月30日(火)S「目頭を押さえて」iaku 小松台東

作:横山拓也(iaku)、演出:松本哲也(小松台東)、サンモールスタジオプレゼンツ
いま評判の<iaku>の芝居を観た。何回か上演しているこの芝居を、今度は宮崎の劇団の小松台東の松本哲也が、宮崎弁に書き変えたもの上演だ。この芝居、宮崎の田舎の女子高生2人と、その家族の話だ。女子高生2人は従妹同士、一人は写真の才能があり、特に遺影を撮っていて、全国の高校生の写真コンクールで最高賞を取ったくらいの腕前で、将来は東京の美大で写真を学び写真家になりたいのだが、葬儀屋の父は猛反対している。この芝居の特異な特徴は、舞台の中心に喪屋という葬儀に関わる小屋があって、その下の前面の空間にお茶をのむ台というかテーブルがあって、そこでいろいろ登場人物が話をする。喪屋を写真少女が写真の現像に使わせてもらっている。そういう人たちの日常が描かれていて、山林の仕事をしているこの家の主が伐採の仕事を教えに木に登って、誤って落下して死ぬ・・。そういう話を、独特の描き方で描く、その独特な芝居の進め方がとてもユニークで、人間の生活の肝心のところをしっかりとらえていると感じさせる・・。有望な作家だ。・・・


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by engekibukuro | 2018-01-31 10:55 | Comments(0)  

 1月29日(月)

ジョルジュ・シムノン「モンド氏の失踪」を読む。パリの会社の社長が、ある日突然思い立って銀行から大金を引き出し、パリからマルセーヌに向かう・・。そこで会った女に連れられてニースに行く、そこのホテルで金を盗まれ、賭博場のあるキャバレーで働くことになる。そのキャバレーで昔別れた妻に会う・・・。最後には、パリに戻るのだが、その放浪の体験が世界を広く見る貴重な体験になった・・。いかにもシムノンらしい小説で、久しぶりにシムノン、懐かしかった。・・・・
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by engekibukuro | 2018-01-30 09:39 | Comments(0)  

1月28日(日)

今日は日曜日.
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by engekibukuro | 2018-01-28 12:16 | Comments(0)  

1月27日(土)S「文学座有志による久保田万太郎作品」浅草見番

・「夜長」演出:鵜澤秀行
この芝居に菅野菜保之が特別出演した。浅草の相場師の一家の話だだが本山可久子の女中おひでが絶品だった。
・「あしかび」演出;生田みゆき
文学座の新進演出家が、ギターなど使って、浅草の寿司屋の若い息子の話を現代風に演出した。

・谷岡健彦さん、下総源太朗さんと一緒に観た。帰りに源太朗さんの若い仲間3人と一緒に呑む。

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by engekibukuro | 2018-01-28 10:58 | Comments(0)  

1月26日(金)

・2月の観劇予定決める。ジョルジュ・シムノンの本を2冊図書館から借りたが、やはりシムノンの訳は長島良三の訳がいいね・・。「メグレと無愛想の刑事」の訳の新庄嘉章はだめだ。これは中途でやめにして、長島訳の「モンド氏の失踪」を読み始める。夕方、おもろへ行く。いつ店を閉じるか、店主ヒデキさんは明言しない。ひっそりと店の扉に告げる紙をはるのだろうが・・。だから、たびたび行くしかない・・。

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by engekibukuro | 2018-01-27 09:56  

1月25日(木)M「父の黒歴史」ラッパ屋

脚本・演出:鈴木聰、紀伊国屋ホール
ラッパ屋の芝居は昔から大好きだ。鈴木の脚本の軽くて内実がある脚本も好きだが、この劇団の役者たち、福本伸一、おかやまはじめ、木村靖司、俵木藤汰、弘中麻紀、三鴨絵里子などの演技が、それぞれ独自の個性が面白いのだ。今回は主役の90才の父親を演じるのは、客演のカムカムミニキーナの松村武だが、松村をめぐるさまざまな人物をラッパ屋の役者軍が演じる。今回の芝居、この父親は百円ライターの会社の社長で、二人の妻と、4人の愛人の間に8人の子供がいて、その子供たちがふつうに仲がいい。芝居はこの90歳の父親が、市長選挙に出馬して、タバコの効用を訴えるというのだが、それに付随して、父親がここまでのし上がってきた歴史を、あるとき子供の一人が父親の日記を発見し、それと拳銃が一丁みつかるということから、下手な字の日記を解読して父親の黒歴史を知るということになるのだが・・・。芝居の全体の基調になっていムードは、昭和への作者の郷愁だ・・。だが、この芝居、ラッパ屋の役者陣が、今回ストーリーの解説的役割になってしまっていて、それぞれの個性がそれ自体としてあまり楽しめない・・。それが残念だった。

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by engekibukuro | 2018-01-26 10:24 | Comments(0)  

1月24日(水)M「オケハザマ」流山児★事務所

作:しりあがり寿、演出:流山児祥、脚本協力:竹内佑、演出協力:林周一、ザ・スズナリ
 漫画家のしりあがり寿に芝居を書かいてもらい、それを流山児流のナンセンス・ミュージカルに仕立てた、面白い舞台だった。今村義元と織田信長の戦で、信長の奇襲にあった、あの名高いオケハザマの戦いだ。義元にはオペラシアターこんにゃく座の井村タカオが扮して、堂々たる歌唱で音楽的中心になってミュージカルに厚みを与えて、音楽の坂本弘道、振付の北村真美、それらが一体になって流山児ミュージカルを仕立て上げた・・。この舞台を観て、なんともいえない開放感を感じるのは、これが”センス”だという時代が強いる桎梏を、この舞台がそれを無化して、ありのままのいわばコドモの純たる世界を与えてくれるからだ。流山児レビューの真骨頂だ・・。

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by engekibukuro | 2018-01-25 09:57 | Comments(0)  

1月23日(火)渡辺京二「バテレンの世紀」(新潮社)

この大著を読み上げた。この本は渡辺史学の名著「逝きしの世の面影」、「黒船前夜」とは、趣きが違う。前2著は独特の視点で、日本の
歴史のある断面ををわかりやく、独特の文体で描いたものだが、この「バテレンの世紀は」は、スケールが違う。わたしは、浦賀へのペリー来航が、日本を世界に強引に向かわざるを得ない歴史的事件だと思っていたが、それはセカンド・コンタクトで、実は16世紀から17世紀にかけての、ポルトガルやスペインの宣教師が日本にやってききたファースト・コンタクトが日本に重要な影響をもたらし、そのころの大名たちが宣教されてカトリックの洗礼を受けていて、信長も秀吉もそれをとがめず、まったく対等に対していたという事実を知らされたのだ。あとに徳川の時代になって禁教にされ、日本は鎖国の国になったのだが、この本は、その過程を詳細に描きつくしたのだ。日本はその世紀には世界に開かれていたのだ。詳細で綿密な全体をよく理解できたとは到底思えず、この本の読者としては理解度は相当低いとは思うが、読み終わったときなにか大変な事柄を教えられたという気持ちになったのだ。現在86歳の著者、石牟礼道子とのチッソとの共闘などの本も含め、ほんとうに凄い人だ。

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by engekibukuro | 2018-01-24 09:39 | Comments(0)  

1月22日(月)

大雪の予想で、今晩観る予定のラッパ屋の紀伊国屋ホールの芝居を25日に替えてもらう。
・西部萬(萬=難字)の入水自殺に驚く、この寒い時期に多摩川に入水すとは!思想はついていけなかったが、同じ60年安保の世代の鋭い論客だった・・。合掌!
・終日、渡辺京二の「バテレンの世紀」を読む・・。大判の457ページ、大変な本であることは読み進むうちにわかってくる・・・。

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by engekibukuro | 2018-01-23 09:33 | Comments(0)  

1月21日(日)

「新潮」2月号の原田宗典の400枚一挙掲載の小説「〆太よ」を読んだ。25才の麻薬中毒の青年が主人公。この青年と盲目の青年〆太との交友が主筋だが、それと主人公の性を目覚めさせた金田香という在日朝鮮人の女性がからみ、主人公にクスリを覚えさせた西田という中年のアウロローが物語の背後で彼らを操る。これらの人物がいわば裏社会で生きる世界を原田は独特の緻密な文体で描く・・。最後にはオウム真理教や、ダライラマが出てくる奇想で終わるのだが、彼らの裏社会での生活が、昭和の時代の肌にまつわるようなリアリテイを感じさせて、時代の決算のような読後感をもたらす・・。特に、父親がヤクザで母親がゴシップの対象になった女優の息子の、盲目の青年〆太の立ち居振る舞いの描き方が忘れられない独特の印象を残した。

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by engekibukuro | 2018-01-22 09:41 | Comments(0)