人気ブログランキング |

<   2018年 04月 ( 41 )   > この月の画像一覧

 

4月29日(日)高橋源一郎「ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた」(集英社新書)

面白い小説だったが、よくつかめなかった・・。それを片山杜秀の書評で了解できた。片山は、この小説が”戦後日本に生まれた、愛のある天皇小説。それが本作の核心的意義だ。”と書いた。この国ではなく「くに」を作る小学生4人を中心にした小説は、読みやすいようでいて、奥が深く、核心をつかむのが難しかった。それを片山が解読してくてのだ。それと、いとうせいこうが評した言葉”ぼくたちのハックルベリー・フインは、自由な”くに”を作りに冒険に出たのだ。”がこの小説のマチエールにぴったりだった。
・北斗賞・堀切克洋・三句:”書店(難漢字)の灯を乞うて恋猫戻りきし”、”浅はかな一夜もあらむ猫の恋”、”恋猫のたとへばかの子ほどの恋”

・・・

by engekibukuro | 2018-04-30 07:10  

4月28日(土)M「革命日記」青年団・こまばアゴラ演劇学校”無隣館”

作・演出:平田オリザ、こまばアゴラ劇場
テーブルの上にワインのボトルといろんなツマミが載って、そもまわりに男女がねそべっている・・。この状態で革命の密議を謀っている。そして近所の人が突然訪ねて来たり・・・。初演では”革命”に対するノスタルジアを感じたが、今回の再演では、革命というものへのカルカチュアしか感じられなかった。だが、革命という言葉がもう死語になり果てた感じが、私たちの世代には、何とも言えない感慨、郷愁にちかいものをも感じさせる舞台でもあった。
・堀切克洋君が北斗賞を受賞した。この賞は年齢が満四十歳までの俳人の句(150句)に贈られる賞。堀切君の俳句のタイトルは”尺トリ(難漢字)の道”。毎日一句ずつ紹介できればと思っている。まず巻頭の一句:”みどりごの爪やはらかき二月かな”

by engekibukuro | 2018-04-29 07:24  

4月27日(金)鴻上尚史「不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか」(講談社現代新書)

1994年11月の第一回の特攻作戦から、9回の出撃。陸軍参謀に「必ず死んでこい」と言われながら、命令に背き、生還を果たした特高兵がいた。佐々木友次という飛行兵だ。鴻上は、この佐々木が92才で札幌の病院で生きていることを知り、会いに行き、合計5回のインタビューを行った。この本は、このインタビューを柱に、特攻兵の当時の在り方、飛行の仕組み、航空機の性能を詳しく分析、再構成し、・・特攻作戦の実態を明らかにした。私は鴻上の芝居を「第三舞台」の旗揚げから観ているが、演劇とは別に、このような立派といっても過言では無い本を書ける人とは思っていなかった。知らなかったことを恥じる気持ちになった本だった。そして、平然と「必ず死んでこい」という上官の体質が、日本と日本人に残留していることを鋭く示唆していることも十分感じとれた。北海道の当別町にある佐々木友次さんのお墓に刻まれている文字・・。”哀調の切々たる望郷の念と 片道切符を携え散っていった 特攻と云う名の戦友たち 帰還兵である私は今日まで 命の尊さを噛みしめ 亡き聖霊と共に悲惨なまでの 戦争を語りつぐ 平和よ永遠なれ:鉾田陸軍教導飛行団特別攻撃隊 佐々木友次。・・

by engekibukuro | 2018-04-28 06:45  

4月27日(金)鴻上尚史「不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか」(講談社現代新書)

1994年11月の第一回の特攻作戦から、9回の出撃。陸軍参謀に「必ず死んでこい」と言われながら、命令に背き、生還を果たした特高兵がいた。佐々木友次という飛行兵だ。鴻上は、この佐々木が92才で札幌の病院で生きていることを知り、会いに行き、合計5回のインタビューを行った。この本は、このインタビューを柱に、特攻兵の当時の在り方、飛行の仕組み、航空機の性能を詳しく分析、再構成し、特攻作戦の実態を明らかにした。私は鴻上の芝居を「第三舞台」の旗揚げから観ているが、演劇とは別に、このような立派といっても過言では無い本を書ける人とは思っていなかった。知らなかったことを恥じる気持ちになった本だった。そして、平然と「必ず死んでこい」という上官の体質が、日本と日本人に残留していることを鋭く示唆していることも十分感じとれた。北海道の当別町にある佐々木友次さんのお墓に刻まれている文字・・。”哀調の切々たる望郷の念と 片道切符を携え散っていった 特攻と云う名の戦友たち 帰還兵である私は今日まで 命の尊さを噛みしめ 亡き聖霊と共に悲惨なまでの 戦争を語りつぐ 平和よ永遠なれ:鉾田陸軍教導飛行団特別攻撃隊 佐々木友次。

by engekibukuro | 2018-04-28 06:45  

4月26日(木)M「空観(くうがん)」ヒンドウー五千回 最終公演

構成・演出:扇田拓也、座・高円寺
扇田が大学1年のとき旗揚げした「ヒンドウー五千回」は21年目で最終公演を行った。「空観」とは仏教用語で、”この世の全ての存在、現象、自我に境界線はなく、本質的には実体がない。空(くう)であるとする考え方。”この世界観にによって「世界がうまれた最初の一日、せかいがなくなる最後の一日」のイメージを21人の男女の俳優で行なったパフォーマンス。扇田の思いが舞台の隅々まで浸透した熱気あふれる舞台だった。今後劇団名を「空観」と変えて扇田と、扇田の盟友である俳優の久我真希人の二人で最出発する。

by engekibukuro | 2018-04-27 07:22  

4月25日(水)M「十二夜」演劇集団円 シアターΧ

作:W・シェイクスピア、翻訳:安西徹雄、演出:渡邊さつき
 双子の兄妹セバスチャンとヴァイオラは、航海中嵐に遭い離れ離れになってしまう。ヴァイアラは助けれられ、アリリアの海岸に辿りつき男装してセザーリオと名乗り、イリリアの領主オーシーノに小姓となって仕える。オーシーノは伯爵家当主オロヴィアに恋しているが、オリヴィアは兄の喪に服して求婚を退けている。ヴァイアラ(セザーリオ)は密かにオーシーノを愛するようになるが、オーシーノは彼女の心を知らず、ヴァイアラを恋の使者としてオリヴィア邸に送る。ヴァイアラに会ったオリヴィアは、ななんとヴァイアラに一目惚れしてしまう。絡み合った恋のもつれに、何も知らない双子の兄セバスチャンが加わり、事態は思いもよらぬ方向へ進む。”
・ラストはヴァイアラはオーシーノと、オリヴィアはセバスチャンと結ばれ、晴れて大団円、私は「十二夜」を観るたびにこのラストの大団円に感動する。本当に嬉しくなる。シェイクスピアの芝居で、この芝居が一番好機かもしれない…。渡邊の演出は、シェイクスピアの生きていた時代のとおり、役のすべてを男性の俳優で演じる「十二夜」にする興味深い上演にした。///。

by engekibukuro | 2018-04-26 07:25  

4月24日(火)

東京歯科医科大へ。内視鏡検査、年取るとこの検査もつらいが、異常がなく、悪性リンパ腫の再発もなかった。安心した。
・絵・編:大高郁子「久保田万太郎の履歴書」を読んだ。1ページに一つの絵と短文<「私の履歴書」(日本経済新聞社)より>で編まれた本。独特の絵のペーソスが備わった久保田の履歴についての短文と、久保田のモノローグが複合したユニークな本。久保田の生涯の寂寥感が
ひしひしと伝わってくる本だ。

by engekibukuro | 2018-04-25 07:19  

4月22日(日)

競馬、オークス前哨戦・フローラステークス、ミルコ・デムーロのサトノワルキューレが堂々と勝利した。わずかにプラス。明日は医科歯科大学で胃の内視鏡での検査が早朝からあるので、ブログはお休み。//・

by engekibukuro | 2018-04-23 06:47  

4月21日(土)M「BALLYTURK バリーターク」KAAT神奈川芸術劇場

作:エンダ・ウオルシュ、翻訳:小宮山智津子、演出:白井晃、KAAT×世田谷パブリックシアター
バリータークはアイルランドの村。アイルランド人の作者エンダは語る。「僕にとって、演劇は世界を映す鏡じゃない。それはゴミ箱のフタなんだ」と・・・。孤の芝居は30代の男1、40代の男2、60代の男3が出てくる。男1を草薙剛、男2を松尾諭、男3を小林勝也が演じた。この3人が、一見ワケのわからない日常の世界のゴミ箱のフタをあけた世界を、その中で生きている姿をみせる。中でも草薙の演技、「この戯曲をやりたいと思ったのは、読んで全く意味が解らなかったから」という彼の演技が、生きているということの芯を捕まえた演技で、その演技が徐々に高揚してくる姿に感嘆した。
・帰りは谷岡さん、堀切君と一緒で、3人でコーヒーを飲んで帰る。池袋へ。おもろは店を閉めていた。中川君にも会えず帰宅してウイスキー・・・。

by engekibukuro | 2018-04-22 07:29  

4月20日(金)映画「ラッカは静かに虐殺されている」東中野ポレポレ

監督:マシュー・ハイネマン
シリアのラッカでのスマホとSNSで、ISの公開処刑、斬首、無差別テロ、暗殺をで世界に報告し続ける市民ジャーナリズムの集団RBSSの活動を、命がけで寄り添いつづけて撮ったドキュメンタリー映画。全編見ていて息をのんだ・・・。スマホがこんなに効用があるとは改めて認識した。

by engekibukuro | 2018-04-21 07:03