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5月30日(水)M「市ケ尾の坂ー伝説の虹の三兄弟ー」本多劇場

作・演出:岩松了、M&Oplaysプロデュース
この作品は26年前1992年に初演された。三兄弟は、初演では長男が竹中直人、次男が田口トモロヲ、三男が温水洋一だった。今回は長男を大森南朋、次男を三浦貴大、三男を森勇作が演じた。初演の三兄弟がなんともいえぬ面白い三兄弟で、今でもありありと思い出せる。それがあってか、今回の三兄弟は三人とも頑張ってはいたが、無用にドタバタした芝居をしているとみえてしまって・・。ただ、虹のイメージ、大中小の水車が水辺でそれぞれ廻っていて、そこから虹が昇ってゆくイメージは、三兄弟と親しく三兄弟の家に出入りしている画家の妻(麻生久美子)によって語られるのだが、初演と同様心に残る美しいイメージだった。
北斗賞・堀切句:”シャンパンの函は柩に似て晩夏”、”かなかなや濡れ場すうっとする薬”、”子のすでに人のかたちに星今宵”

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by engekibukuro | 2018-05-31 07:18 | Comments(0)  

5月29日(火)M「怪談 牡丹燈籠」文学座

原作:三遊亭円朝、脚本:大西信行、演出:鵜山仁、美術:乗峯雅寛、紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYA
”「怪談 牡丹燈籠」のエピローグに「世の中がどんなに新しくなっても、人間の知恵の及ばない不思議は決して後をたたない。不思議だから、不可解だからこそ人は心を惹かれ、寄席劇場に集まってくる」というくだりがある。”
”不可知の究極はおそら死の世界だ。死すべき存在である人間の持ち時間は限られていて、とても宇宙の果てを極めることなどできない。十七世紀フランスの哲学者パスカルは言う。-宇宙に比べて人間とは何と弱い存在か。しかし、人間は、自分が死ぬということ、宇宙が人間より優位だということを知っている。宇宙はそのことを知らない。だから人間は宇宙よりはるかにnobleなのだーこのnoble「高貴」という意外な形容詞には人生の微苦笑がたたえられている。”
”・・・もしかしたらわれわれは、死に向かう胆力を鍛えるために、怪談を楽しんでいるのか・・”
以上はパンフレットに書かれた演出の鵜山仁の言葉の抜粋である。さらに鵜山は美術の乗峯にフランスの19世紀ー20世紀のアール・ヌウヴォー、アールデコの両世紀にわたって活躍したガラス工芸家のラリックのアート作品を教示して、乗峯は舞台にラリック風のオブジェを設置した。役者陣も含めて、文学座の実力を遺憾なく示した舞台だった。
北斗賞・堀切句:”箱庭に銀河のごとく細石”、”さそり座を掠めたる夜の捕虫網”、”捕へしを晩夏の風に戻しけり”・・・・

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by engekibukuro | 2018-05-30 09:51 | Comments(0)  

5月28日(月)

吉野源三郎「君たちはどう生きるか」再読始める・・。なにより文章が素晴らしい・・。正気に返えらせてくれる。歯科医に行く、もう虫歯だらけで・・・。
北斗賞・堀切句:”河豚跳ぶあの夏空に触るるまで”、“真実は人の数だけチェーホフ忌”、“川獺はいつもずぶ濡れ夏休み"‥・・

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by engekibukuro | 2018-05-29 06:46 | Comments(0)  

5月27日(日)

今日はダービーの日だ・・。私はミルコ・デムーロが騎乗したキタノコマンダーを買った・・。この馬は北野たけしが命名した馬だ。しかし、ミルコ人気で三番人気になったが、あえなく見せ場もなく着外・・。勝ったのは福永祐一騎手の騎乗したワグネリアン、名騎手だったお父さんの福永洋一さんもさぞ喜んでいるだろう。
 ・本城雅人の「トリダシ」(文春文庫)を詠んだ。スポーツ新聞の名物記者の話だが、評判ほどは面白くなかった。
北斗賞・堀切句:”打水のあと足音の変はりけり”、”まだ誰の躰も知らぬ水着かな”、”大くらげ月のひかりをうらがへす”・‥・・・・・・・・・

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by engekibukuro | 2018-05-28 09:44 | Comments(0)  

5月26日(土)M「図書館的人生 VOL.4 襲ってくるもの」イキウメ

作・演出:前川知大、東京芸術劇場シアターイースト
”1「箱詰め男」(2036年)、”2「ミッション」(2006年)、”3「あやつり人形}」の三部で構成された作品だ。「箱詰め男」は自分の意識をPCに移すことに成功する男の話し。「ミsッヨン」は、ふいに意志とは無関係に襲ってくる衝動に悩まされている男の話し。「あやつり人形」は、母の病の再発をきっかけに、学業、就職活動、恋人の全てをリセットしたいと感じる若い女性由香里の話し。
3作とも、生きることの切なさをひしひしと感じさせる舞台だ・・、前川の世界が更に深まってきたことを如実に感じた。客演に千葉雅子が出演した・・。千葉が舞台の芯を支えていた。
北斗賞・堀切句:”ポロシャツの胸に鰐飼う暑さかな”、”辻は風ぶつかるところ鉾まはす”、”鰻重の屋号掠るる蓋のうら”
・おもろは店を開けないので、中川君とふくろうへ。これからの中川君と飲むのはふくろうになりそうだ・・。おねいさんにもなじんで来たし・・。…・・・・・・

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by engekibukuro | 2018-05-27 07:35 | Comments(0)  

5月25日(金)M「首のないカマキリ」劇団俳優座

作:横山拓也、演出:真鍋卓嗣、俳優座劇場5階稽古場
 結婚を控えた娘がいるある家族の物語・・。父、母、娘が二人、祖母が一緒に暮らしている。父の弟のミュージシャは家を出て余所で暮らしている。丁寧によく書きこまれていて、小さな葛藤が続く日常が描かれていて、演出もそのテキストをしっかり舞台化して、俳優陣もそれに応えているのだが、いま一つ演劇的に訴えてくるものがない・・。作者の作風がことさらに何かを訴えるという風ではない独特なものなのだろう。久し振りに観た祖母を演じた岩崎加根子が元気なのが嬉しかった。
北斗賞・堀切句:”打水のあと足音の変はりけり”、”まだ誰の躰も知らぬ水着かな”、”大くらげ月のひかりをうらがえす”

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by engekibukuro | 2018-05-26 06:32 | Comments(0)  

5月24日(金)「人の気も知らないで」iaku演劇作品集

作・演出:横山拓也、こまばアゴラ劇場
 多分大阪のカフェとおぼしき店で3人の女性がおしゃりをしている、綾(アヤ)吉川莉早、心(ココロ)橋爪未萌里(劇団赤鬼)、長田(オサダ)海老瀬はなの三人だ。なにかの打ち合わせらしいが、三人の共通の友人が酔っぱらって自転車ににのって大けがして右腕を切除する手術をした話や、三人の一人が乳がんで左胸を無くした話も出る・・。この三人の1時間のよどみのない関西弁の会話が東京者には面白かった。
・昨日の小説「トリダシ」の紹介者を村上冬樹さんと書いてのは池上冬樹さんの間違いでした。すみませんでした。
・今夕の朝日新聞の大笹吉雄さんの青年劇場「分岐点」の劇評が、わたしの感じたことを的確に書かれていて感心した。
北斗賞・堀切句:”ポロシャツの胸に鰐飼う暑さかな”、辻は風がぶつかるところ鉾まはす”、鰻重の屋号掠るる蓋のううち”・・・・・・・・‥・・

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by engekibukuro | 2018-05-25 08:00 | Comments(0)  

5月23日(水)

評判の本城雅人の「トリダシ」(文春文庫)を読みだす。村上冬樹が推奨していたので、てっきりミステリーかと思っていたが、スポーツ新聞の記者のスクープ争奪合戦の小説だった・・・。これはどうも・・・なかなか面白さに入りにくい・・・。出版健保に行ってレントゲンと心電図を撮る・・。主治医の田村先生にみてもらって、とくに問題はなかった。
北斗賞・堀切句:”涅槃図の川となるまで象が泣く”、”春一番吹きて産着の届きけり”、”背の高き父に抱かれて雛の市〝・・・・・・

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by engekibukuro | 2018-05-24 06:26 | Comments(0)  

5月22日(火)M「変換点ーぼくらの黎明期ー」秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場劇

作・演出:中津留章仁、紀伊国屋ホール
現在の日本、疲弊した地域社会、特に地方を彩っていた特産物や磁場産業が姿を消している。しかし、そのかでも各地域では、その地域ではの特色を生かした、独自の町づくりを打ち出しているところも増えてきた。都市部に頼らない、依存しない町づくりのことだ。中津留は”そこには、自給自足や地産地消を選ぶことで、中央=東京に媚びないインデイペンデントな精神が共通しているようにおもます”とパンフに書いている。芝居は、そういう大問題と人間の小さなく暮らしを強引というくらい有機的に結びつけた離れ業ともいえる言えるユニークな中津留らしいユニークな社会劇だった。”黎明期”という言葉が重いし、心に希望を残す・・・・。
北斗賞・堀切句:”待ち合はせしたる午後より春めける”、”うみうしの取り残さるる磯遊び”、”涅槃像のあたりで待ち合わす”・・・・・・

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by engekibukuro | 2018-05-23 07:24 | Comments(0)  

5月21日(月)俳句を作る演劇人の会 於・神保町・銀漢亭

今回の兼題は”薄暑”と”夏の蝶”

私の句は、”老化して薄暑が酷暑に替わりけり”を谷岡さんに、”薄暑来てもうひと夏といいきかせ”を大西酔馬さんと、田岡美也子さんに採っていただいた。田岡さんには特選にしていただいた。今回は全く自信がなかったので、ことさら嬉しかった。披講のあとの店主伊藤伊那男先生の料理で飲むビールがおいしく、その席での談笑がとても楽しい・・。齢をとると、毎月第三月曜に開かれるこの会が貴重で待ちどうしい・・・・・。
北斗賞・堀切句:”紅梅を絵筆の先にふくらます”、”鳥ごえに濡れはじめたる薄氷”、”てのひらを薄氷として持ちかへる”

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by engekibukuro | 2018-05-22 09:41 | Comments(0)