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 6月29日(金)

東京医科歯科大学で上の右端の歯を2本抜歯、女医さん二人にで抜いてもらう。昨晩、今晩禁酒・・・。明日土曜日には中川君と吞めるぞ!
朝日新聞の劇評で、山本健一さんがウオーキング・スタッフの終戦勅語の下山国鉄総裁が轢死した事件である下山事件を主題にした「D51-651」(作:野木萌葱、演出:和田憲明)を褒めていた。観に行く予定だったのだが、抜歯の予定と重なってしまい行けなかった。本当に残念だった。!

by engekibukuro | 2018-06-30 09:22 | Comments(0)  

6月28日(木)M「安楽病棟」青年座

原作:帚木蓬生『安楽病棟』、脚本:シライケイタ、演出:磯村純、本多劇場
”様々な症状の人々たちが暮らす認知症病棟。人生の終幕を生きる彼らにも輝かしい時があった。看護師や医師の介護により日々を懸命に生きるある日、一人の老人がなくなった。それから患者の急死が相次いだ。それらの死に理想の介護に燃える新任看護師が疑惑を抱いた。その事実の裏には終末医療に対するある思いが隠されていた。”私もかろうじて認知症にはなっていないが、この病棟に暮らす人々と同じ老人でとても他人ごととして観ていられなかった。ここで、この芝居の隠れた主題の安楽死のことが浮上してくる。安楽死には、処方された致死薬を医師が注射したり、本人が直接服用したりする「積極的安楽死」と、延命のためだけの医療を中止する「消極的安楽死」(尊厳死)がり、いずれも本人の意思が前提になる。「消極的安楽死」については欧米では治療の一環として一般的に認めれつつあり、日本でも法制化されていないが、厚生労働省がガイドラインをさだめている。しかし「積極的安楽死」までも認められているのは、オランダ、ベルギー、スイスなどごく一部だ。そしてあくまで本人の意思が基本なので、認知症ではオランダでも安楽死した人の約2パーセントにすぎない。この芝居のパンフレットにこの芝居に出た役者21人に対するアンケートがある。・安楽死についてどう思いますか?1・賛成 2・反対 3・どちらともいえない 4・状況によって考える。答え:1=4、2=2、3=7、4=8だった。さて私は?4かな・・。(安楽死につては、パンフの朝日新聞GLOVE編集部 太田啓之氏の解説による)

by engekibukuro | 2018-06-29 10:35 | Comments(0)  

6月27日(水)M:世界最前線の演劇!ベルギー 「ジハード Jhad 聖戦」


作:イスマイル・サイデイ、翻訳:田ノ口誠吾、演出:瀬戸山美咲、さいたまネクストシアター0、彩の国さいたま芸術劇場蜷川幸雄スタジオ
作者はベルギー人。”ベルギーのブリュッセルるび住む、移民二世の若者、ベン、レダ、イスマイル。3人は(ジハード:聖戦)に参加するため、内戦の続くシリアに旅たとうとしている。ベルギー社会とイスラム教のコミュニテイのはざまで、自分の愛するを禁じられ、行き場のない思いを抱える彼らには、「ここでないどこか」を求めていた。彼らは戦場で何を見つけるのか、そして愛と情熱の行方は・・”裸舞台のシリアの原野で3人は、悪戦苦闘する・・。そして、一人だけ生き残るが・・。胸に爆弾を装着している。ネクストトシアターの堀 源起、竪山隼太、鈴木影紀、小久保寿人・・演出の瀬戸山は”さいたまネクストシアターのメンバーは芝居にたいしてとても真摯で、一緒に芝をつくていて刺激です”と語っている。世界各国で上演されているこの作品は、世界の、中東の現実をひしひしと感じさせる熱気あふれる舞台だった。

by engekibukuro | 2018-06-28 05:58 | Comments(0)  

6月26日(火)M「ザ・空気 ver2 誰も書いてはならぬ」二兎社

作・演出:永井愛、東京芸術劇場シアターイースト
舞台は、大手メデイアが入居する国会記者会館。国会議事堂、総理大臣官邸、内閣府などを一望できるこのビルの屋上に、安田成美が演じるフリーのビデオジャーナリスト井原まひるが潜入して、下を写すカメラを設置している。下の道路で行なわれるデモ行進全体を写せる。この屋上にはパラソルの下に椅子がテーブルをはさんで二つ並んでいて、記者クラブの記者が原稿を書いたり、休憩をとりにくる。保守系全国紙論説委員でコラミニストのの大手新聞の論説委員の飯塚敏郎が、この屋上にきて慌てている、総理大臣との記者会見での総理に渡す質疑応答の原稿をコピーして、その原本を紛失したからだ・・。それがばれると、記者と総理の癒着があからさまになってしまう。この飯塚を松尾貴史が演じて独特の存在感を舞台にまきちらす・・・。ビデオジャーナリストのマヒルは、そういう癒着を目の当たりにして、真実の報道のために奮闘するのだ・・・。永井が現代日本を生きる記者たちの「特別の反日」を軽妙に描いて、今の日本の寒い現状をを裏から浮き彫りにした・・・。
・・

by engekibukuro | 2018-06-27 06:36 | Comments(0)  

6月25日(月)M「琉球の風」劇団東演

作:中津留章仁、演出:松本祐子、俳優座劇場
再演だが。私は所見。沖縄をテーマにした作品で、とても見ごたえがある芝居だった。なにより中津留の戯曲がいい。松本が改稿したというが、それがっても元々の発想が現在の沖縄の問題を扱う視点が的確で、中津留の書いた作品でベストの部類に入る作品だ。舞台は東京の旅行代理店。その会社に勤務する沖縄出身の新城沙織理が企画した沖縄ツアー、そのツアーがたちまち満員になり、定員を増やす騒ぎになった。その騒ぎが観光庁の目を引き問題視された。”緑の沖縄の観光ツアー”でなく、別の思惑があるのではないかとう疑問だ。代理店の片岡は企画した新城に「沖縄の人間は基本的に基地に反対しているからなー」とふってみるが、新城は「反対している人だけでなく、賛成している人も、無関心の人も大勢いますよ」ととりあわない。しかし、新城の縁者の老人など、いろいろの人々が現れてきて、中には沖縄辺野古の反対運動を規制する沖縄人の元機動隊員も現れてくる。この芝居で鮮明になるのは本土の人間の沖縄理解のどうしようもない浅さ、沖縄人との断絶だ。沖縄ツアーは中止にはならなかったが、それまでの顛末がとてもリアルに描かれていて、演じる東演の演技陣も皆リアルな説得力のある演技で、松本の演出も問題を浮き彫りにして、現在ただ今のアクチュアルな見ごたえがある舞台だった。

by engekibukuro | 2018-06-26 06:40 | Comments(0)  

6月24日(日)長田育恵「海越えの花たち」

23日に観た「海越えの花たち」の戯曲を読む。主人公の石村みか演じた風見千賀、日本で朝鮮の両班(貴族)李志英(イ ジョン=日本名:高橋英雄)と結ばれて、朝鮮の慶州で暮らし始め、日本の敗戦後も日本政府の帰国勧告も拒否して朝鮮にとどまるが、夫が朝鮮南北の戦いに兵士として参加して、大怪我をして帰還し、車椅子の生活を余儀なくされる。千賀は夫のいない間にアポジ(父親)とオモニ(母親)を看取った。夫は千賀にそれを感謝するが、千賀の病院を開業していた父親に世話になり、その縁で千賀を”さらって”きた、”その父母を弔うために日本に帰えれ、それゆえお前と離縁するという。千賀は、仕方なく帰国するが、帰国したら縁のあるものは誰もいず、最後には新宿の路上で野垂れ死にする。また、戦前日本朝鮮人と結婚して、夫が広島で被爆して戦後共に朝鮮・慶州に帰国する笹本多萬子。そのほかにも、朝鮮にとどまって暮らしてきた女たちが描かれている。朝鮮にわたった女性の運命を克明に描いた、長田の成熟を示す素晴らしい戯曲だった。まさしく、井上ひさしの最後の弟子の面目躍如している戯曲だった。

by engekibukuro | 2018-06-25 07:14 | Comments(0)  

6月23日(土)M「海越えの花たち」てがみ座

とうとう、劇作家・長田育恵が主宰するてがみ座が紀伊國屋ホールに進出した。芝居は”敗戦後、朝鮮半島には百万を超える日本人が在住していた。半島からの引揚は、昭和二十三年の夏までにほぼ完了したとされるが、すでに日本には国籍がなく、身元引受人もいない女たちに帰る芭蕉がはなかった。女たちは「故郷の空」を歌い、「アリラン」を踊りながら見つけ出す。まぎれもない自分自身を。在韓日本人妻たちの収用施設「慶州ナザレ園」をモチーフに、半島の土に「日本人」として還っていく人々の軌跡を描く物語。”紀伊國屋ホール進出にふさわしい力作だった。物語がかなり込みいっているので、いただいた戯曲を読んでからまた再考して書こうと思う・・。
・北斗賞・堀切句:”母子ともに健康寒波きたれども”、”日脚伸ぶ舟のかたちに赤子抱き”  これで北斗賞完了す・・。
・芝居のあと、池袋ふくろで中川君、おもろの定連だった人と3人で呑む・・・・。

by engekibukuro | 2018-06-24 06:34 | Comments(0)  

6月22日(金)M「ペーパームーン」劇団民藝

作:佐藤五月、演出:中島裕一郎
舞台は東海地方の小都市、”熟年夫婦の英一と桃子は、長年の夢だった自宅カフェ開業の準備に忙しい。カフェの名前は「ペパームーン」しかし、張り切っていた英一が急死し、英一を頼りにしていた桃子は呆然自失、途方に暮れていたところへ、英一の風来坊の弟五郎が現れて、難題をてきぱと処理していく。しかし、五郎の如才ない働きぶりに一抹の不安を感じる桃子、さらに再婚話が持ち上がったり、行方しれずの娘・梢が三年ぶりに帰ってきたかと思うと、結婚するといいだしビックリ仰天、それにつけて思い出されるはまじめだたた英一のこと。英一への想いを手紙にしたため、受取人のいない手紙を預かる「漂流郵便局」宛に投函するのでした・・”。この芝居の目玉は、瀬戸内海の小島にある「漂流郵便局」、心と心がなかなか通じ合えないどうしようもない現実を、漂流郵便局を媒介にし大人のメルヘンとして描いた作品だ。この郵便局は
女流芸術家の久保田沙耶が創作したもの・・。
・北斗賞・堀切句:”公園のこのことごとく冬帽子”、”誰も傷つけぬ棘もて冬そうび”

by engekibukuro | 2018-06-23 10:49 | Comments(0)  

 6月21日(木)M「裏の泪 表の雨」BuzzFestTheaetr

作・演出:コウカズヤ、赤坂レッドシアター
大坂の劇団の公演。大阪のお好み焼やき屋が舞台。小さい頃父と母が別れて、幼い兄弟の兄が母の側に、弟が父と共に暮らすようになる。兄は母を継いでお好み焼き屋の主人になり、弟は長崎で暮らして犯罪者になって刑務所から出てくる・・・・。この弟が突然大阪の兄を訪ねて店にくる。この兄弟の物語が劇の主軸だが、劇はさまざまな人間が出没するお好み焼き屋の情景が生き生きと描かれていて、東京の劇団ではできない、大阪ことばによる人々の哀感が漂う密度の濃い舞台だった。
・北斗賞・堀切句:”鮟鱇のやうな素直なからだ欲し”、どの花も影をもたざる寒椿”、”ラグビーの天地遍く使ひけり・・”・・‥・・・・・・・・・・・・・

by engekibukuro | 2018-06-22 06:30 | Comments(0)  

6月20日(水)M「奇行遊戯」TRASHMASTERS

作・演出:中津留章仁、上野ストアハウス
 この作品は2010年に上演された、その再演だ。以前の中津留の芝居の特徴だった、床面まで変える場面転換や、場面転換に展開される、長々とした字幕を流して読み上げる近未来へのナレーションなど懐かしかった。芝居の内容は、案内の文章には、”人種差別。歴史、国、土地、家族、金、信念、命。ここに登場する誰もがそういったものを背負って、この物語は生きています。人とは、生きるとは一体なんでしょうか?”
とあるが、扱っている世界が大き過ぎて、さらに鯨の養殖だとか、宇宙旅行の事故だとかついてゆきくい虚構の世界にもつまずいて、うまくこの芝居の世界へ入るのがタイヘンだった。ただ、こういう芝居が中津留の劇の原点だったことを思い出すのは意味があるだろう。
・北斗賞・堀木陸:”濡れてゐるものひとつなく樹氷界”、”寄る辺なき鳥の来ている樹氷かな”、”時差ぼけの身ぬちに通す寒の水”

by engekibukuro | 2018-06-21 07:38 | Comments(0)