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10月30日(火)

「絶望名人カフカの人生論」(カフカ 頭木弘樹 編訳)「新潮文庫」を読んだ。第一章から大十五章まであある。
・将来に絶望した!・世の中に絶望した!世の中に絶望した!自分の身体に絶望した!自分の心の弱さに絶望した!親に絶望した!学校に絶望した!仕事に絶望した!夢に絶望した!結婚に絶望した!子供を作ることに絶望した!人づきあいに絶望した!真実に絶望した食べることに絶望した!不眠に絶望した!病気に・・絶望していない!
解説は山田太一、山田は「カフカが、頭木さんに「絶望名人」といわれるほど徹底してマイナスにとらわれ、むしろほとんど、自分からのぞんでマイナスを求め、マイナスに沈み込もうとしたのは、いまマイナスといわれるばかりのマイナスの本当の姿を文学に結晶したい、という、激しすぎるぐらいのポジテイブな欲求が一方にあったからだと思います」と書いている。
「凡そ君と」句:”虎落増聞こえゆる朝も昼も夜も”、”水鳥を見てををれば振り向かれけり”


by engekibukuro | 2018-10-31 08:25 | Comments(0)  

10月29日(月)「俳句をつくる演劇人の会」於・神保町銀漢亭

今回の兼題は「秋の暮」と「濁り酒」
今回は三句採っていただいた。”秋の暮おお我が一生と叫びたし”を谷岡健彦さんに、”濁り酒濁り具合に深き愛”を太西真一さんに、”秋の暮ふとすれちがった前の妻”をなんと谷口いづみさんに特選をいただいた。この会も月に一度開いてもう60回になる・・。この会は老いての月一度の格別の愉しみだ・・。
 東京乾電池の角替和江さんが亡くなった・・。まだ64才!先日、唐組の辻孝彦さんの通夜でご主人の柄本明さんといらして、すこしお話ししたのでショックを受ける・・。とてもユニークな女優さんで、魅力的な演劇人だった。合掌!
「凡そ君と」句:”錦虫にありなむ海を渡る夢”、”置炬燵夫婦の距離の縮まらず”

by engekibukuro | 2018-10-30 10:21 | Comments(0)  

10月28日(日)S「黄金バットー幻想教師出現ー」唐組、雑司ヶ谷・鬼子母神

作:唐十郎、演出:久保井研+唐十郎
黄金バットとは唐十郎の小学校時代の女教師のあだなアダ名で、この先生はとてもユニークな先生でいつも黄色いガウンをまとっていたらしい。唐少年、そのころの大鶴少年に、クラスで上演する芝居の台本を書いてきたらと勧めたという・・。劇作家唐の誕生秘話ともいえるはなしだ。この芝居は、そのこととは直接関係がない賑やかな舞台だが、唐組は辻孝彦が亡くなり、赤松さんが退団し、稲荷も出ない、それで久保井と藤井由紀が先頭に立って芝居を創り上げる舞台・・。今更だが、老若男女の観客の熱烈な支持を強烈に感じた芝居でもあった、開幕での猛烈な拍手で幕を開ける舞台は、唐の芝居が、演劇の原点、それは人間の魂の故郷を如実に感じさせるからだろう。今回は特にそれを感じた舞台だった。
「凡そ君と」句:”袋路の奥や小春のひとところ”、”小春日の鶏に追ひ立てられている”
。競馬:天皇賞、川田騎手が騎乗したキセキが3着で、複勝とワイド馬券をとって、プラスになった。

by engekibukuro | 2018-10-29 10:44 | Comments(0)  

10月27日(土)M「山の声 ある登山者の追想」オフイスコットーネ

作:大竹野正典、演出:綿貫凛、SpaceP早稲田
”大竹野正典没後10年記念公演 第1弾”として上演された。オフイスコットーネのプロヂューサー綿貫凛は、大阪の劇作家、48さのとき海の事故で無くなった大竹野正典の数々の作品を精力的に紹介して、東京の観客に定着させた。中でもこの遺作になった「山の声」大竹野の最高の傑作で、2012年にシライケイタの演出で観たこの芝居の東京での初演は素晴らしい舞台だった。今回、この作品を綿貫自身が演出した。冬山の極限状況を生きる二人の登山者を、杉木隆幸と山田百次が演じて、鮮烈だった。一人は遭難し、一人は生き残り、妻と娘の待っている家に帰る。そこには日常が待っていて、この日常の静かな輝きが、冬山の極限状況と対比される、もう一つの芯だ。綿貫の初演出は願いがこもって成就した・・。
「凡そ君と」句:”惜別もからりと鯨竜田揚げ”、”勇魚捕る銛のつめたき朝かあな”
。池袋ふくろで中川君と島田君と呑む・・。島田君元気になって、よかった。

by engekibukuro | 2018-10-28 09:29 | Comments(0)  

10月26日(金)M「女の一生」文学座 紀伊国屋ザザンシアターTAKASHIMAYA

作:森本薫、補訂・演出:戌井市郎による 演出補:鵜山仁
杉村春子が長年演じ続けた主人公布引けいを平淑恵が引き継ぎ、平が文学座を退団して、今回は山本郁子が演じた。そして初演から北村和夫が演じていた、けいの夫伸太郎の弟栄二を上川路啓志が演じた。山本も上川路も好演だったが、やはり杉村や北村を思い出してしまう。これは仕方がないというより、この名作を蘇らせたというこだと思った。文学座の財産がきちんと継承されたのだ。
「凡そ君と」句:”父が牡蠣たたく鏃のやうな石”、”掛大根くぐりて暗き三和土かな”

by engekibukuro | 2018-10-27 09:52 | Comments(0)  

10月25日(木)

終日家に・・。11月の観劇予定をカレンダーに・・。11月も例年どうり芝居の数は多くて、調整がタイヘン・・。中でも楽しみは、新国立劇場のハロルど・ピンター作、貴志哲雄訳の「誰もいない国」、演出は寺十悟、出演は柄本明、石倉三郎、有薗芳記、平埜生成。この前、流山児★事務所の「わたし、と戦争」の初日乾杯のとき久しぶりに有薗君に会ったときこの芝居の話をした。柄本さんと有薗君が共演するのを観るのは楽しみ!それに、名取事務所の、別役実の「ああ、それなのに、それなのに」の芝居のあとのシンポジウムの時、出席された翻訳者の貴志先生が、この芝居の稽古を観て、面白い舞台になりそうだとおっしゃっていた・・。
「凡そ君と」句:”人参の赤の失せたるスープカレー”、”煮凝りや暮らしてみればただの人”

by engekibukuro | 2018-10-26 09:54 | Comments(0)  

10月24日(水)M「修道女たち」KERA・MAP#008

作・演出:カラリーノ・サンドロヴィッチ、本多劇場
3時間半の力作だ。観るのにかなり辛抱を要するが、ケラが当初から決めていた、ラストシーンの修道女たちが天国へ行く列車のシーンが、辛抱のかいがある、この芝居の感動的な集大成だった。修道女のなでは、もともとだい好きな女優だが、シスター・アニドーラに扮した松永玲子が良かった・・・。
「凡そ君と」句:”縄張りの縄ゆるき池普請”、”木の葉髪余白まだある日記帳”・・・・・・・

by engekibukuro | 2018-10-25 09:24 | Comments(0)  

10月23日(火)

・踏み切り際の丸田歯科で1時間の治療、あと一回で終了する。
・乙川優三郎「太陽は気を失う」(文春文庫)を読んだ。惹句にあるとうり、”ままならない人生を直視する市井の人々を描いた大人のための名品14編”という短篇集、一遍々味わい深い滋味がある・・。再読しよう・・。
「凡そ君と」句:”縄張りのまだゆるき池普請”、”木の葉髪余白まだある日記帳”

by engekibukuro | 2018-10-24 09:48 | Comments(0)  

 10月22(日)M「藍ノ色、沁ミル色ニミル」演劇集団円

作・演出:内藤裕子、吉祥寺シアター
今では時代に合わなくなった藍染めを生業にしてきた一家の物語・・。多彩で複雑な家族をそれぞれの人物の特性を際立たせて描く内藤の力に感服した舞台だった。野村昇史、高林由紀子、金田明夫のベテランから若い若い俳優陣まで、円の演技人の水準の高さも見どころだった。
「凡そ君と」句:”神留守の小さき嘘を見破らる”、”魚塚の幣あたらしき一の酉”

by engekibukuro | 2018-10-23 09:30 | Comments(0)  

10月21日(日)

秋のクラシック競馬の最後の大レース菊花賞・・。ルメール騎乗のフイエールマンが、デムーロ騎乗のエタリウオを鼻差で勝った。三着は武騎乗のユーキャンスマイル、大レースは騎手で買うことにして・・それが成功、プラスにならなかったが、マイナスは若干ですんだ。
「凡そ君と」句(冬):”凩のしばらく谷戸にひくくあり”、”河豚捌くとき元冠の海荒るる”

by engekibukuro | 2018-10-22 06:53 | Comments(0)